歯の豆知識

セラミックの歯が取れた時の応急処置について

2023年1月2日 (月)

何かの拍子にセラミックの歯が取れたら、皆さん焦ってしまいますよね。セラミック歯がない状態だと普通に噛むこともできませんし、削った歯がむき出しとなってしまうため、欠けたりしないか不安に感じることかと思います。今回はそんなセラミックの歯が取れた時の応急処置について、詳しく解説します。

 

セラミックの欠片を確認する

セラミックの歯が取れた場合、破片やセラミック歯そのものを飲み込まないよう注意しましょう。先端が尖っているセラミックの破片を飲み込んでしまうと、食道や胃、腸などを傷つけることがあります。セラミック歯を誤飲(ごいん)ではなく、誤嚥(ごえん)してしまうと、呼吸器に対してより深刻な悪影響が及ぶこともありますので、セラミックの歯が取れた時はまず欠片を確認して、慌てずお口から取り出すようにしてください。

 

丸ごと取れたセラミック歯は保管する

セラミック歯が丸ごときれいに取れた場合は、歯科医院で元の場所に戻せることがあるため、捨てずに保管しておきましょう。ティッシュなどに包んでテーブルの上などに置いていると、誤って捨ててしまうかもしれませんので、ジップロックやプラスチック製の容器などに入れておきましょう。

 

お口の中を清潔に保つ

セラミック歯が外れた部分は、象牙質がむき出しとなっており、外からの刺激を受けやすいです。お口の衛生状態が悪いと虫歯を再発してしまうことから、口腔ケアは普段以上に徹底するようにしましょう。ただし、象牙質はエナメル質よりも軟らかく、執拗にゴシゴシと磨くことで削れる場合がありますので、その点は十分にご注意ください。

 

できるだけ早く歯科を受診する

セラミックの歯が取れた場合は、どのような状況であれ一刻も早く歯科を受診するのが望ましいです。上述したように、人工歯が取れた状態は極めて脆弱であり、二次的な被害がいつ起こってもおかしくありません。ある意味で「傷口がむき出しとなっている状態」ともいえるので、まずは主治医に連絡をして受診の予約を入れましょう。状況によっては、急患として対応してくれることもあります。

 

やってはいけない応急処置

セラミックの歯が取れた際、絶対にやってはいけない応急処置があります。それは取れた人工歯を市販の接着剤で付け直すことです。歯科医院でも接着剤で人工歯を装着しているため、アロンアルファのような強力な製品を使えば元に戻せそうなものですよね。けれども実際は、そんな単純な話ではないのです。人工歯の装着というのは、そもそも歯科医師でなければ行うことができず、それ相応の知識や技術、経験が必要となります。人工歯の装着に使用しているのも特別な接着剤であり、市販のものとは大きく異なります。

 

◎応急処置でもダメなのはなぜ?

確かに、歯科を受診するまでの応急的な処置として、市販の接着剤を使用する分には問題なさそうですが、実はそれによってさまざまなデメリットが生じます。まず、セラミックが取れた時点で歯は汚染されているため、そのまま人工歯を戻すと虫歯の再発リスクが大きく上昇します。また、歯質に余計な材料が付着することで、必要以上に歯を大きく削らなければならなくなる場合もあり得ません。本来であれば、そのまま元に戻せたセラミック歯を作り直さなければならなくなることもあるのです。そういったことから、取れたセラミック歯を自分で付け直すようなことは絶対にしないようしてください。

 

まとめ

今回は、セラミックの歯が取れた時の応急処置について解説しました。その後は歯医者さんで適切な歯科治療を受ける必要があります。そんなセラミック歯の脱落でお困りの方は、いつでもお気軽にライフ錦糸町歯科クリニックまでご連絡ください。


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